今、世界中で働く方法が大きく変わってきています。円安や人口減少が懸念されるされる中、「海外(日本国外)で稼ぐ」ことは、新しいチャンスです。インターネットやで海外のサイトを活用することで、どこにいても仕事をしたり、海外サイトで稼ぐことができる時代です。
そんな「海外で稼ぐ」方法のうち、この記事では、海外でフリーランスとして稼ぐためのポイントをご紹介していきます。私も海外のフリーランスサイトを利用し、仕事を請け負っています。私の失敗・成功体験も踏まえながら、どんなサイトがあるのか、使い方、プロフィール作成の方法などについて解説します。
最近はAIの技術が進んで、仕事のやり方にも変化が出ています。この新しい流れが、フリーランスの仕事にどんな影響を与えるか、そして、どう対応すればいいかも考えてみます。
海外フリーランスサイトの比較
住む国や場所にかかわらず、海外の仕事を得るのに簡単な方法の一つが、フリーランスサイトの活用です。
海外の一般的な求人サイトと異なり、フリーランスサイトでは、仕事を頼む方も、請け負う側も、働く場所や時間帯の自由度が高いことを前提としていることが多いです。
そのため、フリーランスサイトなら自分の家から世界中のいろんな仕事に挑戦することができます。
海外のフリーランスサイトのうち、最も有名・有名なのが、「Fiverr(ファイバー)」と「Upwork(アップワーク)」の2つです。
Similarwebという競合分析サイトによると、Fiverrの方が若干、ユーザー訪問数は多いものの、Fiverr、Upwork共に、他のフリーランスサイト(例えば、Freelancerやpeopleperhour)に比べると、桁違いのユーザー数です。
なお、海外のフリーランスサイトが日本語対応になっていることは稀ですが、ブラウザの自動翻訳機能を使えば、日本語でウェブサイトを見ることもできます。
それぞれの特徴を見てみましょう。
Fiverr(ファイバー)
「Fiverr(ファイバー)」は、イスラエルに本社を置くFiverr International Ltd.が2010年に始めたグローバルなフリーランスサイトです。
デザイン、デジタルマーケティング、ライティング、ビデオ編集など様々なカテゴリーで、自分のスキルやサービスを「ギグ」として出品し、クライアント(仕事を頼みたい人)が選んで購入する仕組みです。
メリット
自分の得意なことを売りやすく、値段も自分で決められます。
私の経験では、問い合わせをすると(※英語)半日以内には回答が返ってきましたので、ユーザーサポートが手厚い点もメリットに挙げられます。
デメリット
ライバル(競争相手)が多いテーマの場合、価格競争になりがちです。提示する価格が安くなれば、多く稼ぐのが難しくなる可能性があります。
また、日英翻訳やボイスオーバーなどの日本語での音声入力などの一般的なテーマは出品数が多く、新規参入はむずかしいかもしれません。
Upwork(アップワーク)
特徴
「Upwork(アップワーク)」は、アメリカに本社を置くUpwork Inc.が2015年に始めたフリーランスサイトです。UpworkはElanceとoDeskの合併により2015年にできましたが、それぞれのプラットフォームは1990年代後半〜2000年代初めに設立されており、長い歴史を持っています。
プログラミング、デザイン、ライティング、マーケティングなど、Upworkにも幅広いカテゴリーがあります。
Upworkでは、仕事を得る方法として、自分のスキルやサービスを出品(Fiverrでいう「ギグ」)する方法と、仕事募集に自分から応募する二通りがあります。クライアントは、時間単位またはプロジェクト単位での支払いが可能です。
メリット
Upworkでは、自分から仕事に応募できるため、フリーランサー側からのアクションが起こしやすいのがメリットです。また、単発のプロジェクトだけでなく、長期間の仕事募集もあります。
デメリット
競争が厳しく、1つの求人に対し、20人以上からの応募があるというケースも少なくありません。したがって、英語が堪能でない人や、初めての人は仕事を取るのがむずかしい可能性があります。
必要な英語力とChatGPTの活用
最低限必要な英語力の程度
海外のフリーランスサイトで働くには、ある程度の英語力が必要です。
「最低限、どの程度の英語力が必要なのか?」というと、基本的に、メールやチャットでのやり取りがスムーズにできる程度の英語力があれば始めることができます。
ただし、当然ながら、仕事の内容によって必要な英語力は異なります。
例えば、メールやチャットでの文字のやり取りだけで、あとは特殊スキル(プログラミング、動画編集、デザインなど)があれば仕事が完了できる場合には、英語力は最低限で足りるかもしれません。メールやチャットのやり取りでも、ChatGPTや翻訳ツールが活用できます。
一方、例えば、内容の確認のためのウェブミーティングが求められるなどの場合には、最低限、会話ができるレベル、あるいは、ビジネスレベルの英語力が必要となります。
あなたと仕事するクライアントが皆、分かりやすい英語を使ってくれるとは限りません。クライアントに不明点を問い正したり、説明したりできる英語力が必要になる場合もあることも念頭に入れておきましょう。
ChatGPTの活用と限界
ChatGPTなどのAIの登場で、英語でのコミュニケーションに不安がある場合でも、海外の仕事が非常にやりやすくなっています。
例えば、ChatGPTを使って、メッセージの返信の仕方を学んだり、提案の下書きを作成したりすることができます。また、英語の表現に自信がない時は、自分が書いた文章をチェックしてもらうこともできます。
ただし、ChatGPTなどのAIを使う時にはいくつか注意点があります。AIは完璧ではなく、あなたの経験や背景を完全に理解しているわけではありません。
そのため、ChatGPTなどが提案した文章も、自分で確認して、必要に応じて修正することが大切です。
最近では、クライアント側も、フリーランサーがChatGPTを活用している可能性を認識していることでしょう。ChatGPTが作成した文章では機械的すぎて、かえってクライアントに悪い印象を与える危険性もあります。
クライアントとのコミュニケーションでは、個人の感情や意図を伝えることが重要です。AIの回答をそのまま使うのではなく、自分の言葉で表現するよう心がけましょう。
とはいえ、英語力に自信がなくても、ChatGPTなどのツールを上手に使えば、海外の仕事で成功するチャンスが広がるのは事実です。自分なりの活用法を考えてみてください。
案件・仕事の獲得へのChatGPTの活用
海外のクライアントの案件・仕事を得るにあたっては、プロフィールと説得力のある提案が大切です。ChatGPTのようなAIをうまく使って、自分をアピールする力を強化しましょう。
プロフィール作成
プロフィールは、あなたの「顔」となるものです。
プロフィール欄に、あなたのスキル、経験、過去の成功事例など、クライアントに知ってもらいたい情報をしっかりと書きます。
ChatGPTを使えば、自分の経歴をより魅力的に表現する方法や、どのように自分の強みをアピールすればいいかのアドバイスを得ることができます。
また、英語での書き方に不安がある場合、プロフィールの文案の下書きをしてもらうこともできます。
ただし、ChatGPTの書いたものをそのまま載せるのではなく、内容をきちんと確認するようにしましょう。事実と異なる点が含まれていると、クライアントからの信頼を失う可能性や悪いレビューにつながる可能性もあります。
ギグの作成・仕事への応募
自分のスキルやサービスの出品(Fiverrでは「ギグ」と呼ばれる)や仕事への応募は、クライアントにあなたのスキルや能力を理解してもらい、実際に仕事を任せてもらうための重要な一歩です。
これらの内容を作成する際にも、ChatGPTを活用することで、概要やタイトルの作成や文面を考える際のアイデアを得ることができます。また、アップロード前に、文法や表現をチェックしてもらうこともできます。
海外の案件を獲得するためには、自分の能力を効果的にアピールすることが欠かせません。
プロフィールやギグ、仕事への応募理由をより魅力的なものにするため、ChatGPTのようなツールをうまく使っていきましょう。
生成AIの普及とマーケットの変化
ChatGPTのような生成AI技術の進化は、フリーランス業界にも大きな変化をもたらしています。特に、ライティング、デザイン、プログラミングなど、従来人が行っていた作業がAIによって代替され始めています。
実際、ChatGPTの導入以降、フリーランスの仕事数や収入に影響が出ているということを示す報告もあります。
例えば、以下はイギリスFinancial Timesの記事を抜粋したものですが、ChatGPTが導入されて以降、フリーランスサイトの仕事数と収入の減少幅が大変なことになっています。
この先、AI技術の発展により、フリーランサーがになっていた仕事の多くが、AIに代替されていくと考えられます。結果として、フリーランサーがこれまで受けていた仕事の量が減少し、競争がより激しくなることも予想されます。
当然、フリーランサーにとっては、AIを活用した新たなチャンスにもなります。AI技術を自身のスキルに組み込むことで、市場での差別化を図り、新しいニーズに応えるサービスを提供することができます。
「雇われの身」からビジネスオーナーへ
ただし、スキルアップしたとしても、AIの発展といたちごっこになることは想像がつくでしょう。仕事の機会が減少し、競争が激しくなる中で、フリーランサーとしての将来に漠然とした不安を感じている人もいるかもしれません。
将来を見据えた対策として、一つ考えられるのは、フリーランサーという不安定な「雇われの身」から、自分でビジネスを持つ「ビジネスオーナー」に少しずつシフトしていくということです。
ポケットビジネススクールでは、メンバーがビジネスオーナーとして成長するためのノウハウやスキルを学ぶことができます。
フリーランスとして仕事をするだけでなく、自分自身のビジネスを持ち、オーナーとして活動することで、収入源を多様化し、市場の変化に柔軟に対応しやすくなります。
将来への漠然とした不安から逃れたいと考えている人や、ビジネスを持ってみたいと考えている人は、「ポケットビジネススクール(ポケビジ)」の活用もぜひ視野に入れてみてください。
まとめ
この記事では、海外のフリーランスサイトで結果を出すためのポイントを解説してきました。英語力の必要性、プロフィール作成と提案方法、そして生成AIの普及によるマーケットの変化といった話題です。
AIの普及とともに、フリーランス業界には大きな変化が起きつつあります。変化は新しいチャンスを生み出しますが、変化への対応もまた求められます。
ただし、その変化に一人で対応することが難しいのも事実です。そこで、ポケットビジネススクールのようなサービスを利用することで、ビジネスオーナーとしてのスキルを身につけ、自分のビジネスをつくっていく準備をすることができます。雇われるだけではなく、自分のアイデアでビジネスを展開し、収入を得る道も開けるでしょう。
フリーランスには大変な部分もありますが、一方で自由や収入を手に入れ、自分の可能性を最大限に引き出す機会でもあります。自分だけのキャリアを築いていくのに、他の記事で紹介しているツールなどもぜひ参考にしてみてください。